この人と結婚しょうと決めた
僕には5年4ヶ月付き合っている彼女がいる。
彼女と出会ったのは、僕が29歳の時。
当時はまだ結婚は考えていなかったけど、
彼女は僕より年上なので少しは考えてあげないといけないなと思いつつも
5年もの月日が経ってしまった。
結婚を意識したのは、彼女が40歳になり、
このまま一緒にいるなら結婚しないと申し訳ないと思ったこと、
もし彼女との間に子供を作るならもう本当のギリギリであると思ったことだった。
今はお金もないし、ぶっちゃけ結婚して子供ができたら苦労することも
なんとなく分かるけど、前に進まないと何も始まらないし、
自分にとってベストな状態はいつ来るか分からないと思い、
呆れるほどの未熟者だけど、「結婚しょう」と覚悟した。
【2021年9月5日】プロポーズ
週末になると、埼玉に住んでいる彼女は毎回うちに遊びに来て、
日曜日の夜は僕が車で送ってあげるというのが習慣になっていた。
9/5午後、この日は、南船橋のIKEAに遊びに行き、近くのららぽーとで和パスタ(五右衛門)
を食べてそのまま彼女を送る流れだった。
花輪ICから高速に乗り、浦和ICで降りて下道で彼女の住んでいる家まで送り届ける。
僕はこの車の中でプロポーズをしようと決めていた。
運転しながら、頭の中でずーとイメージしていた。
「〇〇ちゃん、結婚してください!」が良いのか「〇〇ちゃん、結婚しよう!」
の方が良いのか?
「〇〇ちゃん、結婚しよう!」は相手に選択権がなくなるから良くないかな?とか。
トンネルの中はやめようとか。
流れているラジオの内容が音楽に変わったら言おうとか。
そんなこと考えているうちにどんどんお別れの時間が近づいていく。
5年も一緒にいて、今更緊張なんてないはずなのに、
とても緊張したのを今でも覚えている。
浦和ICの出口を過ぎて、大門の信号機までの直線の通りで、
突然、僕は「〇〇ちゃん、結婚してください!」と言った。
この日は、沈黙が多かった(僕がイメトレしてるから)ドライブ
だったので、突然のプロポーズに彼女は驚いていた。
彼女「え!?急に?」
彼女「えー録音しておけばよかった」
彼女「・・・」こっちを向いている
彼女「本当に私でいいの?」
僕「うん」
彼女「よろしくお願いします」
と返事をもらった。
大門の信号を過ぎる頃には、彼女は僕の婚約者となった。
【2021年9月11日】彼女の両親に挨拶
話はトントン拍子に進み、早速、彼女の両親に挨拶をする段取りをとった。
彼女は両親に「彼から大事な話があるから、9/11(土)に時間を作って欲しい」と9/9(木)に伝えた。
彼女は9/10(金)にうちに来て、翌日どうするかなどを話し合った。
この日の夜、僕は全く寝れなくて、改めて彼女と結婚することを決めたきっかけ
だったり、これからどんな家族になりたいか話した。
彼女は早寝する習慣があって僕の話は、半分寝ながら聞いてる雰囲気だった。
9/11(土)はお昼前くらいに起床して、着ていく服や身だしなみを整えて、彼女チェックも入れ、洋菓子屋さんで手土産の檸檬ケーキを買って彼女の家に向かった。
彼女の両親とは今まで4回くらいご飯も食べているのでそこまで緊張はしなかったもののちゃんと自分の口から伝えられるか不安もあった。
14時頃、彼女に家につき、手土産の檸檬ケーキを渡すとリビングの食卓テーブルの席に4人で着席した。食卓テーブルの上には、コーヒーとお皿に「レアチーズのタルト」と「かぼちゃのタルト」が4人分用意された。
僕はどのタイミングで話し始めようか分からず、コーヒーにミルクを入れてもらい、レアチーズタルトを食べてみた。
・・・
無言の時間が続く
フォークがお皿に当たる「カチャ、カチャ」という音だけがその場に聞こえる
彼女の両親は僕から何か言うのを待っているのか、下を向きながらもくもくとケーキを食べている。僕もとりあえずケーキを食べる。
彼女の両親はあからさまに僕と目を合わそうとしなかった。威圧しないように気を遣ってくれたのか、僕からの発言を待っていたのか、そんなところだろう。
この流れだと、ケーキを食べ終わったタイミングが良いのかな?とか、今が良いのかな?とか、今話せば、話した後にケーキを食べることで場がもつのかな?とか色々なことを考えていた。
その時、彼女のお父さんが気を遣って「そしたら話を聞こうか」と提案してくれた。優しい・・そしてありがとうございます。と思った。
僕「〇〇さんとは5年ほど付き合っていまして・・・
先日、結婚しょうと提案して承諾していただいて・・・
今回、〇〇さんのご両親にもお許しをいただきたく・・・
」
彼女のお父さん「よろしくお願いします・・・」
僕「これから〇〇さんを幸せにします・・・
笑顔のあふれる家庭をつくります・・・
仕事は個人事業主ですが、生活は最低限の生活水準は保ちつつも
贅沢なことができるくらいは頑張ります・・・」
彼女のお母さん「あなたのご家族は、〇〇(彼女)で大丈夫なの?」
僕「この話をしたのは、今が初めて、親にはこれから伝えます・・・」
彼女のお父さん「結婚式はお金かかるから写真だけで良いんじゃないか?」
彼女「もう一回、ドレス着たい」
僕「友人が安く結婚式をするから、どんな感じでやるのか聞いても良いかもね」
彼女のお母さん「今だったら、そんなお金もかからないだろうし、身内だけでも良いかもね。
お母さんのお店で披露宴やるとか」
彼女のお父さん「住む場所は、埼玉の近くだと助かる」
僕「こちらに住むことも検討します」
・・・
話が少し落ち着いたところで4人は再びケーキを食べ始め
僕は食べ終わるのが一番遅かった。
彼女が自転車を駅に置いているとのことで、(金曜日、会社からそのまま僕のうちに来たため)2人で歩いて取りに行くことになった。一旦、彼女の両親と離れることで、緊張が少し落ち着いた。
途中、コンビニで、レモンティー(僕の分)と東スポ(お父さんが競馬をするため)を買った。
帰宅して少し時間が経つと夕食の準備が終わり4人で出前のお寿司を食べた。
オードブル、お寿司(すし源)、生ビールが最高に贅沢な時間だった。
この日はそのまま泊まらせてもらって、一日が終わった。
とりあえず、何事もなく終えてよかった。